目次
- Quantum Queen EAとは?
- 主な特徴と戦略ロジック
- ライブ成績を深掘り
- なぜバックテストは2018年以降のみ?
- 長所と短所
- 安全運用ガイドライン
- 結論:買いか、様子見か?
- よくある質問(FAQ)
1. Quantum Queen EAとは?
このEAは—特に初心者には—魅力的に見えますが、グリッド+マーチンゲールに依存しており、連続した片方向の値動きで口座が吹き飛ぶリスクがあります。都合のよいバックテストだけを提示している形跡があり、信頼性は低め。取り扱い注意です。
- 販売マーケット:MQL5 Market
- 対象シンボル:XAUUSD(ゴールド)
- 推奨時間足:明記なし(多くのユーザーはM1〜M5で稼働)
- 価格:約1,000米ドル(割引あり)
2. 主な特徴と戦略ロジック
- コア手法:グリッド+マーチンゲール
- グリッド間隔:固定60〜70pips
- ロット拡大:4本目以降から段階的に倍増
- 取引頻度:低め(1日あたり数回〜十数回)
- ストップロス:実質「口座破綻=SL」
✦ 補足メモ
- 単純なグリッド—レンジ相場では利益化しやすい。
- マーチンのリスク—含み損を抱えたままロットが膨張し、エクイティが急落。
- エントリーは少なめ—強いトレンドでは後手に回りがち。
3. ライブ成績を深掘り
3-1. ライブ曲線が「良く見える」理由
グリッドEAはナンピンで平均化するため、一方向のトレンドに当たるまでは資産曲線が右肩上がりに見えます。しかし、ヒットすると ロット拡大 → 証拠金維持率の急落 → ロスカット の流れになりがちです。
3-2. チャートから読み取れるリスク
- 赤線が収束=全ポジション一斉決済の痕跡
- 長いドローダウンが資本効率を低下
- ゴールドの高ボラで想定以上の逆行が頻発
4. なぜバックテストは2018年以降のみ?
- 2018年以前の大相場を回避(例:2013年・2016年の1,000pips級スパイク)
- データ探索バイアス—都合のよい期間だけを提示
- 透明性の問題—1999年以降のフルレンジ検証が公開されていない
👉 ヒント:デモをダウンロードし、2000年からの長期でご自身でも検証してみてください。
5. 長所と短所
長所
- 導入が簡単(プラグ&プレイ)
- 完全自動—手作業不要
- 条件が合う期間では高成績を出すことも
短所(重要)
- 口座破綻の確率が非常に高い
- ロット膨張により急激なドローダウン
- 高ボラ相場に極端に脆弱
- 美しい資産曲線は含み損の覆い隠しになりがち
- オートロットは残高増加とともにリスク増大
6. 安全運用ガイドライン
※どうしても試すなら—それでも推奨はしません。
- 口座タイプ:Micro / Cent
- 初期資金:1,000米ドル以上
- 最大ロット:0.01〜0.05の固定(オートロットOFF)
- 最大注文数:グリッド3〜4本で上限
- 取引時間:アジア時間中心。米国の重要指標前は停止
- 定期出金:利益の10〜20%を出金して資本保全
7. 結論:買いか、様子見か?
口座全損の覚悟がないなら、このEAは見送るべきです。
- グリッド+マーチンは遅かれ早かれ破綻に近づく
- 古いデータを公開しない開発者—信頼性は心許ない
- ゴールドのボラとマーチンの相性が最悪
購入前チェックリスト
- 短期の“ヒット&ラン”で逃げ切る自信はあるか?
- 資金を複数口座に分散できているか?
- 購入費用を“授業料”と割り切れるか?
いずれかに「いいえ」があるなら、より低リスクなEAやトレード教育への投資を検討してください。
8. よくある質問(FAQ)
- Q1. 固定ロットなら安全ですか?
- A. わずかに安全寄りですが、長いトレンドで全損する可能性は残ります。
- Q2. VPSは必要ですか?
- A. 24/7運用には推奨ですが、利益がコストを上回らない場合もあります。
- Q3. 公式バックテストは信用できますか?
- A. いいえ—2018年で途切れています。それ以前の結果は非公開で、悪化が想定されます。